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都心勤務のサイクリストの住まい探し(5)~多摩からさいたまへ:サイクリスト編

2022/05/05

「都心勤務のサイクリストの住まい探し」シリーズ、
さいたまに引っ越して2年弱、それなりにサイクリングもしたので、多摩エリアとさいたまエリアを比較してみようと思います。
長くなりそうなので、2回に分けてまずはサイクリスト編から。

※ここでいう「多摩エリア」は自分にとって身近だった中央線の吉祥寺~武蔵小金井と、その南北の西武新宿線・京王線までのエリア、
「さいたま」は大宮・武蔵浦和・南浦和を結んだエリアを指します。

都心勤務のサイクリストの住まい探し(1)~一戸建てかマンションか
都心勤務のサイクリストの住まい探し(2)~サイクリストにとって住みやすい街
都心勤務のサイクリストの住まい探し(3)~勤務時間と物件価格
都心勤務のサイクリストの住まい探し(4)~我が家の住まい探し
都心勤務のサイクリストの住まい探し(5)~多摩からさいたまへ:サイクリスト編
都心勤務のサイクリストの住まい探し(6)~多摩からさいたまへ:日常生活編

玄関開けたら10分で田園風景

多摩エリアとの大きな違いとして、
駅周辺は賑やかでも少し離れるとすぐにのどかな田園風景に変わります。
西に10分走れば田畑が広がり荒川CRにIN

東に10分走れば広大な見沼田圃が広がる

多摩エリアは駅から離れてもぎっしりと住宅地が続く場所が多く、田園風景の広がる裏尾根幹エリアは生活利便性がよくないのですが、
さいたまでは、大宮・さいたま新都心・浦和といった便利なエリアとのどかな田園地帯への距離が近く、サイクリングロードへのアクセスが抜群。
(見沼田圃エリアは飛ばしている車が多いので注意は必要ですが)

どこかで埼玉を「ほどよく都会でほどよく田舎」と表現していましたが、
平日は都心で働き週末は田舎でサイクリングを楽しむサイクリストにとってちょうどいい塩梅だと思います。

 

街中の道路について

全体的に道が気持ち広く自転車レーンも多く走りやすいと思います。
多摩エリアと比べるとバスが少ないのも走りやすさの一因かもしれません。
(駅遠に住むと不便ということでもあります)

さいたまエリアでは、南北の道路は流れがよく走りやすく、
東西は接続が悪く混雑して走りにくい傾向があります。
西に荒川があるのでどうしてもそうなってしまうのでしょう。
ちなみに多摩エリアは、東西が走りやすく南北は走りにくい、
都心との往来と関係ないと整備が後回しにされるからなんでしょうね。

基本的には走りやすいのですが、大型のトラックがビュンビュン走る産業道路も多くあります。首都高埼玉大宮線の下道や中山道の加茂宮以北は走る気になれませんでした。
(名前に反して産業道路は一部を除いてそこまで走りにくくはない)
このあたり把握して使い分けるか、素直に荒川CRや見沼・ヘルシーに逃げた方がいいですね。

多摩エリアの中でも整備されている武蔵野・三鷹周辺と比べると、交通量が多く歩道がない裏道が多いこと、雨の後の水たまりも少し気になります。
武蔵野・三鷹は、地盤の強さ・公園含めて都市整備や防災面で凄い地域だったんだなと改めて感じました。

 

ポタリングは荒川と見沼、尾根幹の代わりはない

多摩エリアでは軽く乗りたいときは多摩湖によく行っていましたが、
さいたまでは見沼を走っています。
見沼代用水西縁を北上し、ヘルシーとの分岐で東縁に入り南下~芝川調整池の前後で東縁とつなぐことで40km前後の周回コースになり、休憩できる公園も多いので、見沼の田園風景を眺めながら流すのにはちょうどいい。
荒川を北に向かえば榎本牧場、南に向かって彩湖やキッチンとれたてと手軽なコースは作りやすい。
荒川とヘルシーを繋ぐ芝川の街中のCRも新鮮だったりする。

多摩エリアにはサイクリスト御用達のパン屋さんがたくさんありますが、荒川・芝川・見沼代用水をつなぐ浦和南部には朝から営業していて店外に飲食スペースがある美味しいパン屋さんが複数あるのでよく利用させて頂いています。

短時間で手軽に追い込みたいときに走っていた尾根幹・小山田の代わりは見つけられていません。あえて挙げるなら物見山ですが、往復70kmくらいになるので手軽というには厳しい。
地形的にもなさそうですし、これは住環境の向上で充実したZWIFTが代わりになっています。

 

奥武蔵はヒルクラスポットだらけ

奥武蔵エリアまで40km前後、名栗まで50km弱、近いとは言えませんが、
多摩エリアから檜原・和田・名栗が40km前後なので大きくは変わりません。
しかし、向かうルートに荒川・入間川・越辺川といったCRが使えて、一般道も走りやすいのでアクセスの負担は軽くなりました。

行けるエリアは狭くなってしまいましたが、奥武蔵エリアは大小多彩なヒルクラスポットがあります。
グリーンライン、白石峠、定峰峠、弓立山といった有名どころに加えて、GLに向かう梅本・猿岩・笹郷林道、八高線から近くアクセスしやすい桂木観音に、根性坂・慈光寺というキワモノ.etc
さらに299からGLへ向かう林道や秩父も自走圏になります。
このあたりでは越生町がサイクリスト誘致に力を入れているようで、
わかりやすいサイクリングマップを用意してしてくれています。

まだ足を運べていない峠も残っているので、少しずつ回ろうと思います。
しかし、ごぼうパンや梅シロップが美味しいパン工房シロクマの休店や「ときがわベース」の閉鎖は残念でなりません。
※「ときがわベース」は2020/6頃に復活したようです

 

河川沿いのサイクリングロードがとにかく豊富

多摩エリアのサイクリングロードと言えばなんと言っても「多摩川」、次いで浮かぶのは「多摩湖自転車道」でしょうか。
どちらも人口密集地のすぐ近くを通っているため、狭い道幅に自転車・ランナー・散歩・地元住民と多くの人でごった返しており、走りやすいとは言えません。
その点、さいたまのサイクリングロードは快適です。
埼玉を代表するサイクリングロードの荒川(上流)は、多摩川と比べれば道幅も広く、住宅地からは離れているので利用者もそこまで多くなく快適。工事や迂回路のトラップは結構ありますが。
利根川はさみしいくらいとにかくガラガラ。
キッチンとれたてで荒川から分岐する芝川~見沼代用水~ヘルシーの用水路沿いCRは、住宅地沿いではありますがそこまで人口が密集している地域ではないため、多摩川のようにごった煮ではなく、南北の移動ルートとして重宝します。
さらに、ヘルシーの北端でぶつかる武蔵水路は利根川と荒川の接続に使えます。
移住する前は荒川のイメージが強かったのですが、今ではヘルシーを代表とする用水路沿いCRこそ「埼玉のサイクリングロード」だと思っています。

西に目を向ければ、入間川とそこに合流する小畔川・越辺川・都幾川・高麗川のCRたち。
完抜してくれれば…と思う箇所はありますが、利用者は少なく舗装もよく幅もわりと広く快適です。
あとは、サイクリングロードではありませんが新幹線の側道もなかなか便利です。
上越新幹線側道は荒川・ヘルシーの間を通っており熊谷方面への第3のルートになりますし、東北新幹線側道は利根川や渡良瀬遊水地に向かうルートとになります。

 

大宮から新幹線輪行

大宮は、北陸・上越・東北新幹線の停車駅なので、新幹線輪行のハードルが低くなります。
都内だと東京駅までの電車の混雑や、東京駅の人の多さを考えると、踏み切れなかったのですが、さいたまなら気軽に挑戦できそうです。
大宮駅の新幹線改札は埼京線ホームの真上なので、新幹線輪行は京浜東北沿線より埼京線沿線のほうが楽かな。

 

サイクリスト向けのショップや施設の閉店

残念だったのが、ショップやサイクリストに人気のある飲食店の閉店が相次いだこと。
・ワイズロード大宮閉店
・TACKE(川口)休店
・ときがわベース閉鎖(のちに復活)
・シロクマパンの休店
・川岸屋、Cafe VIAの閉店
私が転居してからの2年弱でこんなにも。
ロードバイクブーム終了という逆風の中、2019年19号台風・新型コロナと大きな災害もありますが、これ以上閉店が続かないことを願います。

逆に自宅のすぐ近くにLibertyBikesさんが開店という嬉しい展開もありました。

 

結局、移住してどう?

よかった!と思います。
気軽な坂スポットがなくなったり、ヒルクラの選択肢は若干少なくなってしましましたが、すぐに荒川・見沼に出れるのでライドのハードルが一気に下がりました。
交通量が少ないのでヒルクラの帰りに神経を使うことがなくなったのも嬉しいところ。
都民の森の帰りの道中とか、本当しんどかったですもん。

住宅的にもさいたまにしたことで広い間取りを選べたので、自転車の格納場所に頭を悩ませることもなく、自室にローラー環境を常設することになりZWIFTが捗るようになったのも大きい。
(関連記事) 我が家のローラー環境を晒してみる
以前は、ZWIFTするたびにマットを引いて、部屋の端からローラーを移動して、バイクをセットして…と大変でしたから。

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