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都心勤務のサイクリストの住まい探し(6)~多摩からさいたまへ:日常生活編

2022/05/05

「都心勤務のサイクリストの住まい探し」シリーズ、引っ越し後の後半「日常生活編」になります。

※ここでいう「多摩エリア」は自分にとって身近だった中央線の吉祥寺~武蔵小金井と、その南北の西武新宿線・京王線までのエリア、
「さいたま」は大宮・武蔵浦和・南浦和を結んだエリアを指します。

都心勤務のサイクリストの住まい探し(1)~一戸建てかマンションか
都心勤務のサイクリストの住まい探し(2)~サイクリストにとって住みやすい街
都心勤務のサイクリストの住まい探し(3)~勤務時間と物件価格
都心勤務のサイクリストの住まい探し(4)~我が家の住まい探し
都心勤務のサイクリストの住まい探し(5)~多摩からさいたまへ:サイクリスト編
都心勤務のサイクリストの住まい探し(6)~多摩からさいたまへ:日常生活編

道に余裕があって空が広い

外を歩いていても、ショッピングモールの中でも感じることですが、人が多くても、それ以上に空間に余裕があるように感じます。
主要な道路は広く直線で歩道も広い、建物の密集度が東京より低く、駅周辺以外には高い建物が少ないので空が広く感じる。
そのせいか、全体的に穏やかでおおらかな雰囲気があります。
あと、子供だけで元気に遊び回っている姿を多く見かけます。このあたりもおおらか。

多摩エリアも駅を離れると高い建物は少なくなりますが、
ぎっしりと住宅地が続いていて、交通量のわりには道が狭いので、
ゴチャついているわけではないけど、余裕があまり感じられないんですよね。

ただ、大宮駅周辺は人が多い上に導線が整備されておらず、ゴチャゴチャしていてカオス。
さらに言うと、表通りは歩道が広く歩きやすいのですが、
ちょっと裏通りに入ると車通りが多いのに狭く歩道がなかったり、
舗装が悪かったり、蓋のない側溝があったりと
行き届いていない部分を感じる場所も多く残っています。
武蔵野・三鷹は、このあたりがしっかりしていたんだなと改めて実感。

 

公園は少ないがすぐに田園風景が広がる

公園マニアの武蔵野市を始めとして、
大小さまざまな公園が散りばめられている多摩エリアと比べると
さいたまは街中の公園が少なくアスファルトだらけの印象を受けてしまいます。
が、自転車で10-15分も走るとこんな田園風景が広がっています。

どこかで埼玉を「ほどよく田舎」と表現していましたが、全くそのとおり。

線路を離れると一気に住宅が減るので、バス路線は少ない。
バス路線が網の目のように張り巡らされている多摩エリアと比べると
駅から離れた場所に住まいを構えると不便ということですが、
大きな車両で停車発進の多いバスが少ないのは自転車乗りとしてはいい面でもあります。

 

上野東京ラインは速く遅延が少ない

1年半ほど上野東京ライン(高崎線、宇都宮線)で通勤していましたが、速く遅延が少なくストレスはかなり減りました。
上野東京ラインは、2015年に開通した路線(と言っていいのかな?)で、
これにより大宮~都心エリアのアクセスはかなり改善されました。
東京の人からすると大宮は遠いイメージですが、
大宮~東京間は32-33分(ちなみに新幹線は25分)、実は三鷹より速いくらい。

転居前の中央線は混んでいる上に、通勤時間帯に遅延しない日はないほどで酷いものでした。
JRの遅延証明ページを見る限り、
上野東京ラインも中央線に負けず劣らずの遅延の多さですが、利用した感覚では全くの別物。
中央線は15分以上の遅延が月3~5日ありましたが、上野東京ラインでは月1日ないくらい。

中央線は利用者が多いにも関わらず、三鷹以西が複々線化されておらず、
車両は少ない10両編成で、通勤ラッシュを過密ダイヤで捌いています。
そのため遅延が発生すると後続の電車にも波及し、
さらに10両分のホームはキャパ超えしやすく入場規制という悪循環に陥りやすい。

上野東京ラインも、遅延自体はそれなりに発生しますが、遅延が遅延を呼ぶ…といったことは少なく、大宮以南であれば他の電車に乗れば、遅刻することなく到着できています。

混雑も中央線と比べれば、かなりマシです。
押しつぶされるような圧迫を感じたのは、台風翌日や事故ラッシュの数回で
ふだんは車両を選べば、座れないまでも体が当たらない程度の混雑です。
昔乗っていた総武線や小田急線よりも快適です。

おまけで通勤定期の裏技を2つ
・大宮~赤羽の定期は区間内の京浜東北も埼京線も乗り降り自由
・大宮~東京のSuica定期はタッチアンドゴーで新幹線に乗れる(特急料金はSuicaから徴収)
新幹線は普段は使わないと思いますが、災害時や首都圏大混乱な日はとっても便利、
2019年の台風19号の日はこれのお陰でなんとか帰宅できました。

 

埼京線は遅いものの遅延は多くない

この春以降は埼京線で通勤しています。
通勤快速を除くとほぼ各駅停車なので、上野東京ラインと比べると遅いです。
しかも10分に1本程度しかないため、乗り遅れると結構辛い。

「混雑」「痴漢」「遅延」と悪いイメージの多い埼京線ですが、
このあたりはかなり改善されているようで、気になりませんでした。

コロナ禍以前の状況はわかりませんが、混雑は上野東京ラインより少なく
2~3割は乗車駅から、途中の乗り換えを合わせれば8割方座れています。
小さな遅延はちょくちょくあるものの15分以上の遅延は月1回程度でしょうか。
本数が少なく逃げ道が少ないこともあって上野東京ラインよりは多く感じますが、中央線と比べれば可愛いものです。

 

ショッピングモールが多く、マニアックなお店は少ない

24時間営業や朝早くから営業しているスーパーが多くあり、日常生活の買い物は多摩より便利です。
お店も全体的に広くストレスなく買い物ができるのもいいところ。

よく言われることですが、さいたまはショッピングモールだらけ。
さいたま新都心周辺だけで、コクーン、イオンモール、ビバモールと3つも。
さいたま市内だけでステラタウンや浦和美園のイオンモール、日進~鉄博のイオン、さらにはお隣の上尾にもできるとか?

モールやロードサイド系の店舗が中心のためチェーン店が多く、個性や趣きを感じさせてくれる飲食店は少ないように感じます。
大宮や北浦和~浦和あたりはまだましですが、再開発された新都心・与野・北与野あたりは特にそうですね。
このあたりは荻窪・吉祥寺・三鷹あたりの飲食店のレベルの高さを再認識させられました。

スポーツ・アウトドア系も同じようなお店が多く、マニアックなものがあるお店やメーカー直営店は少ない。
これまで吉祥寺・新宿・昭島とアウトドア系ショップが充実した場所が身近だったので、この点では物足りなく感じています。
ま、アウトドア系についてはレイクタウンか池袋・新宿に出ることになりますね。

(2022/5 追記)
石井スポーツ大宮店の移転拡張~コクーンでの開店&大宮店吸収により、アウトドアショップについては吉祥寺と同程度には充実しました。
「大宮」としては、石井がなくあんり、好日山荘大宮閉店・そごうのpatagonia等の取扱終了とマイナスだらけですが

 

旅行・遠出しやすい

東北~北海道、上越、北陸新幹線がすべて止まる新幹線駅の大宮駅があり、
長距離バスも大宮やさいたま新都心から出ており、新都心にバスターミナルの計画もある。
(大宮の計画もあり、市役所移転とも絡み流動的ですが)
空港はないものの羽田へのリムジンバスは、実は吉祥寺より速い。
旅行するには本当に便利です。まだやっていませんが、新幹線輪行もやりやすい。

(2022/5 追記)
軽井沢をひとっ走りしてお昼には返ってこれるアクセスは本当に便利

スキーヤーとしては、軽井沢40分・越後湯沢50分・長野60分というアクセスが嬉しい。
ゲレンデ出て1時間ちょっとで自宅にいるとか信じられない。

 

夏暑く、冬寒く、1年を通して雨が少ない

埼玉は暑くて寒いと言われます。
たしかに夏の日差しと地面からの照り返しは、多摩より強いです。
でも、多摩エリアも夏の暑さは相当なものですからね。
練馬や調布のあたりのもわっとした暑さとどちらが酷いかは微妙なところです。

冬もさいたまのほうが少し寒いものの積雪が少ないメリットもあります。
都心の方は馴染みがないかもしれませんが、雪の降った後の中央線沿線は面白いくらい西に行くほど白くなります。
自分が住んでいたあたりでも数週間~1ヶ月残ることもあります。これ八王子あたりはもっとなんでしょうね…
さいたまに来て2回の冬を越しましたが、行動に支障がでるような積もり方になったことはなく、数日すればほぼ消えるといった感じ。
このあたりは標高の低さが幸いしていますね。

さいたまに来てすぐに感じたのですが、東京で雨でも降っていないことが多いこと。
地元は曇りだったのに都内の勤務先に降りると雨、Twitterで雨を嘆く声が流れているのにさいたまは雨雲なしで普通に走れている、なんてことがよくあります。
川越や所沢の雲がなぜか、大宮をきれいに避けて上尾や浦和を通ることも多いような。
そんなことを書いている昨日今日はゲリラ雷雨の直撃を受けていますが。

 

コロナ禍によるテレワーク

2020年に世界を襲った新型コロナウィルス、これによる緊急事態宣言とマスクを始めとした新しい生活様式と働き方の変化。
未だ真っ最中でありこの先どうなっていくか流動的ですが、サテライトオフィスやテレワークの加速により「都心一極集中」「職住近接」から「郊外」にシフトするのでは?という声もあります。

私自身も2ヶ月のテレワークを経験しました。
世間は「狭くても日当たりが悪くても、職場の近く・駅の近く」という流れでしたが、
趣味の物が増えて手狭になった、ローラー環境の充実といったことが転居の背景にあり広さに余裕のある物件を選んだことが幸いしました。
仕事のためのスペースを確保できますし物も増やせる、日中帯に2人が家にいて仕事をしていてもストレスがない。
三鷹の60~70㎡マンションのお値段で、さいたまなら90㎡~のマンション・戸建てが買えてしまえますからね(80㎡以上のマンションは物件が少ないですが)

地域的にも住宅地の密集度が都内より低く、道路やお店の広さに余裕があることによる安心感が大きく、早朝・24時間営業のスーパーが多いのも助かりました。
ニュースで流れていた住宅地の商店街は普段より人で溢れて…という状況とは無縁でした。
ただ、店舗が少ないエリアのスーパーに足を伸ばしたときは人で溢れていたので、場所による差は大きいかもしれません。

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