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2015 GT GRADE ALLOY TIAGRA インプレ(1)~走行感編

2017/01/09

GT GRADE ALLOYを購入して5ヶ月。
サブバイクですが、ジテツウにグラベルライドにポタに出番は多く、
25ライド・走行距離は1200kmを超えました。
スキーモードに入りつつあるので、
記憶が薄れる前にインプレなんぞまとめてみようと思います。
GT_GRADE_ALLOY-グラベル
長くなりそうなので2回に分けます。
今回は全体的な走行感を中心に、
次回はコンポやディスクブレーキといったパーツにフォーカスを当てる予定。

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ロードバイクより鈍い加速

実測重量10.3kg、グラベルロードとしては標準的な重量ですが、
ロードバイクと比べると漕ぎ出しは重く、
巡航速度に乗ってからも維持にエネルギーを使わされる感がある。
GRADEの後にEVOに乗るとロスのない加速感に驚く。
重量やホイールも原因でしょうが、後ろ三角のしなりも影響している気がする。

EVOで32km/hの感覚で、GRADE+25-26cスリックタイヤで30km/hくらい、
GRADE+32cセミブロックタイヤで26-27km/hくらい。
加速感はロードバイクより、クロスバイクに近い。
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高い安定性と衝撃吸収性

乗り心地がいいと言われるGRADEだが、実はフロントはガッシリどっしり。
多少の悪路や段差じゃハンドルを取られない、
いなす吸収するというより抑え込む感じ。
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後ろはGTのアイデンティティ?のトリプルトライアングル。
「サスペンションがついているよう」は言い過ぎだが、
リヤは本当によく吸収してくれる。
ロードの衝撃吸収性は、舗装のヒビ割れや荒れといった
小さな段差を吸収するものだけど、GRADEは割合大きな段差も吸収してくれる。
多摩川CRの段差、乗り心地のいいEVOでも嫌なものだけど、
GRADEではそこまで気にならない。
車道歩道の段差では、ほとんど抜重の意識をしなくなった。

慣れてしまい今はわからないが、
最初の頃、前の衝撃が一瞬のラグがあって収束するように感じた。
前の衝撃も後ろ三角で吸収しているんじゃないだろうか。

ガッシリなアルミでこれだと、
極細シートステー&フォークもしなるっぽいカーボンモデルは、
本当にサス付のように感じるのかもしれない。
その代わり、軽くても加速は鈍くてゆったりになりそうだけど。

ちなみに↑は25-28cのタイヤでの感想。
32cの太タイヤを履くとさらにゆったりもっさり、
ママチャリのような優しい乗り心地になる。
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グラベルが楽しい

不思議と舗装路の隣のグラベルや荒れた道に入りたくなる、
丘のような盛り上がったところがあると登りたくなる。
ファットスキーを履くとゲレンデサイドの新雪に突っ込んだり、
地形で遊びたくなるのと同じ衝動。
知人のMTBに乗ったとき、舗装路だともっさりで楽しくないのに
荒地に入った途端イキイキした動きになって面白かったが、
GRADEは舗装路でも荒地でもどちらでも楽しい。
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ロードバイクに乗っているときは目に入らなかった
森の中の道をゆったり走り、面白そうな地形があれば突っ込んでいく。
土や落ち葉の柔らかい感触、石の多いゴツゴツした路面の突き上げも楽しいし、
階段にぶつかって仕方なしに担いで登るのもまた楽しい。

東京に季節外れの雪が降った週末は、
残った雪の感触を楽しみながら走ってみた。
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ロードバイクにはなかった楽しみ方、
グラベルを走ると行動範囲と楽しみの幅が広がる。

最初は太いタイヤを履くと遅くてもどかしかったけど、
グラベルの楽しさを知るとそれはどうでもよくなって、
もっと太いタイヤを履きたくなる。

あ…MTBでいいんじゃない?てのはナシで。
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舗装路ではどうなのか?

「ストイックに」「舗装路を速く遠く」ではなく、
力を抜いたライドや、街乗りとして見るといい面が見えてくる。
直進安定性が高く落ち着いた挙動でふらつにくいし、
ちょっとした段差は気にならないから街乗りにはピッタリ。
キャリアバッグをつけてもバランスが悪くならないし、
食事やらなにやら積んでキャンプっぽいロングライドに出かけるもよし。

鈍い重いと言っても、純粋なロードと比べればだし、
そこまで大きな差じゃないしね。

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オススメできるか

GRADEは舗装路もグラベルもと対応幅が広い、
逆に言うと中途半端な自転車とも言えます。

1台目のロードバイクとして検討しているのであればオススメしません。
ロードとしては中途半端だし、タイヤを使い分けしないと楽しさが引き出せない。
オフロード中心ならMTBの方が楽しいだろうし、
ダボ穴もついているけどツーリングバイクほどの拡張性はない。

ガレガレの林道や自走してのグラベルライドを楽しみたい、
2台目以降でいろんなことができる自転車が欲しい、
通勤に使いたいというなら、ピッタリだと思う。

個人的には、実用性の高さと新しい楽しみを与えてくれて
買ったよかった!と思っている。
リヤスルーアクスル化されれば、GRADE CARBONを買ってしまうかもしれない。

各メーカーがディスクロードを試行錯誤している中、
しっかりコンセプトを形にしたバイクと言えるでしょう。
動画をまとめたので、興味がある方はどうぞ。

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