奥武蔵グリーンライン[定峰峠→鎌北湖]~尾根沿い30kmは山の尾根幹だった

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基本情報

奥武蔵(おくむさし)グリーンライン
距離:30.4km
平均勾配:6.6%(登りのみ) 最大勾配:15%程度(GARMIN&体感)
獲得標高:690m 標高:188m~855m
ヒルクライムレート:160 (★★★中級峠、尾根幹3本くらい)
オススメ度:★★★★(ヒルクラとは言いにくいが一度は行ってみるべし)

登坂記

南は毛呂山町の鎌北湖から東秩父村の定峰峠まで、
奥武蔵の山々の尾根沿い30kmに渡り繋がる林道が奥武蔵グリーンラインと呼ばれている。
西の国道299号線、東の越生やときがわ等いくつものルートでアクセスでき、
サイクリストやバイク乗りに人気のコースらしい。

前から興味を持ちつつも結構な距離になるため足が向かなかったが、
東秩父側からトライしてみた。
東秩父ルートを選んだのは、通りが多い帰りに慣れた道を使えること
どちらかと言えば楽そうという2点。

往路は県道30~172~273~11号とつないで、落合橋のT字路から定峰峠へ。
この定峰峠がグリーンライン北側の起点になる。

ちなみに定峰峠は「さだみね」と読むらしい。
調べずに「ていほう」だと思っていたが、休憩時にご一緒した方に教えてもらった。

定峰峠を出るとまずは白石峠への登りになる。
ここがなかなか厄介、勾配は基本7-8%ベース最大は14%程とそこそこ、
道幅は広いものの路面が妙に盛り上がっている箇所が多く走りにくい。
また景色の変化に乏しく単調で苦行以外の何物でもなかった。
とは言え2.7kmと短めなので、すぐに白石峠に辿り着く。

お盆シーズンだが平日のためアイス屋さんはいなかった、残念。

白石峠から高篠峠までは下り、次の大野峠までが登りになる。
ちなみにこの日は連日の雨のため泥々のウェット路面、雨の場所もあった。

勾配も距離も大したことはなく苦労せず大野峠に辿り着く。

大野峠では人懐こい猫が出迎えてくれた。
走り出そうとすると寄ってきて撫でさせてくれた可愛いヤツ。
毛並みがよく野良ぽくないが、こんなところに飼猫がいるとも思えないんだが。

続いては刈場坂(かりばざか、かばさか)峠
道中は下ったり登ったりできつくはなかった。

大きめの駐車場があり、立派な峠の標が立っていた。
晴れれば見晴らしが良さそうなだが、残念ながら一面の曇で何も見えず;;
ちなみに刈場坂峠のあたりには大昔、
奥武蔵高原スキー場なる天然雪のスキー場があったそうな。

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このあたりで違和感を覚える。
「なんか、ほとんど登ってないような…」
起点までの定峰峠はいかにもヒルクラといった峠道で登り応えがあった。
最初の定峰峠から白石峠までも短いながらもそれなりにきつかった。
その後は登り1に対して下り2、
登りは常に回復した足で臨めるためキツさはほとんどなく、
峠に辿り着いたときのヒルクラらしい達成感が乏しい。

どこかで「峠のバーゲンセール」という表現を見たが、正にその通り。
峠というよりは山の中にある尾根幹といった感じだ。

檥・飯盛・傘杉・花立松…と次々に峠が過ぎていく。

道自体はきちんと整備されており走りやすい。
こんな天気でなければ景色も楽しめるだろう。

顔振(かあぶり、こうぶり)峠に至って、大きく景色が変わる。
尾根道沿いに茶屋やお蕎麦屋さん、それにカフェやイタリアンのお店が並ぶ。
手前に看板のあったイタリアンでお昼にしようとおもったが、残念ながらお休み。

茶屋(蕎麦屋?)でうどんを頂くことにした。

ここでようやくヒルクラらしい景色を見ることができた!

ちなみにグリーンラインは補給ポイントが少なく、
飲料自販機は定峰峠の次が19km先の顔振峠になるので注意が必要だ。

残りは1/3(と言っても11km)、白石・刈場坂・顔振と言った有名どころは終わり、
残すは一本杉峠と北向地蔵のみで消化試合モードかと思いきや、残りが意外ときつい。

ガーミンの勾配表示がおかしくなっていたため正確にはわからないが、
14-15%くらいはあったと思う。

下りもテクニカルな上にウェットなグレーチングがやたら滑り神経を使う。
何度も後輪が滑りヒヤリとした。

突然謎の大きな岩が目に入る。天文岩と言うらしい。

北向地蔵への登りも同じように手強い。

北向地蔵だ。このあたりは迷い込んだことがあるので見覚えがある。

ここをすぎると終点の鎌北湖まではあと少し!

ちょうど林道を抜けたところで、後輪がパンク。

最後に泥だらけのタイヤのパンク修理という苦難が待っていた;

感想

ルートを引いたら獲得標高が2000mオーバーだったので覚悟して臨んだが、
下り基調で思いのほかキツさはなく肩透かしを食らった。
下って下って登っての繰り返しで、山の中の尾根幹といった感じだ。
尾根沿いのため峠もバーゲンセール状態でヒルクライムの達成感には乏しい。
しかし、30kmの整備された尾根道というのは貴重で
登りの多いサイクリングコースと考えれば、かなり魅力的だと思う。
今回は天候が悪く景色が楽しめなかったので、次は晴れの日に行ってみたい。

ルートラボ

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訪問日

2017/8/17

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